私は、子供の頃から周りの人よりも行動が遅い事がずっと悩みでした。大人になり仕事を始めると、その違いが歴然となりました。そのため、のろまな自分である事でたくさん苦しめられました。
どうしてみんなのように出来ないのだろうか、と自分の事が嫌いで仕方ありませんでした。
しかし、そんな私も今は自分の事が大好きです。どんな工夫をして私が変わったのかお伝えします。
私と同じように悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてください。
1、完璧を求めない。
あなたは完璧主義ですか?
完璧を求めている人は、自分が完璧主義だと気付いていない場合も多いです。
なぜなら、完璧主義の人は完璧な状態が当たり前だと思っているからです。ただただ当たり前の状態を目指しているだけなのですが、それが結果的に完璧を求めていることになってしまっています。ですから、まさか自分が完璧主義だとは思わないのです。
そして、いつも完璧の状態を目指すから、人一倍時間が掛かったりします。その結果、まわりと比べてのろまに見えるのです。
こんな経験はありませんか?
例えば、年末の大掃除。気になる箇所を隅々まで丁寧に新品同様に戻すくらいの気持ちで挑んでいませんか?キッチン全体をやるつもりが、コンロだけに夢中になって何時間もやっていたりしませんか。その結果、大晦日までに掃除したかった場所がいくつも残ってしまっていたりしませんか。
他にも、仕事での資料の作成。一発で上司の合格をもらうつもりでいませんか。初めから小さなミスさえないきちっとした資料を時間をかけて作っていませんか。そして、しっかり時間を掛けて作った資料が、上司の意向から根本的に外れていて全部作り直しになった経験はありませんか。
少しでも心当たりのある方は、完璧主義かもしれません。少し肩の力を抜いてみましょう。
大掃除は、コンロだけぴかぴかよりも、コンロは少し取れない汚れが残っていても、すっきりと全体が掃除された部屋で過ごした方が年末年始は気持ちが良さそうですよね。コンロの取れない汚れは後で集中して掃除する時間をとっても遅くはありません。
資料作成も、「まだ骨組みだけですが、こんな感じでまとめますね。」や「体裁はまだこれから整えますが、内容はこちらでいかがでしょうか。」と一言報告するだけで、上司の意向も確認できて資料作成が順調に進んだりします。
一発で100%を目指すと時間が掛かります。まずは、60%を合格ラインにしてみましょう。次のステップで残りの部分の修正をしても遅くはないはずです。結果的に100%までの近道となるでしょう。(そもそも満点を目指す必要がない場合も多いです。)
2、自分の実力をしっかりと把握する。
のろまな人というのは、時間にもルーズであることが多いですね。
さて、時間にルーズな人は、自分を過大評価している場合があります。
『この仕事、何分で終わる?』
この質問に対して、早めに見積もってしまうことはありませんか。実際には想定よりもだいぶ時間がかかったりして、自己嫌悪になった事はありませんか。
どうしてこうなってしまうかというと、自分の実力をきちんと把握していないからです。
たとえ自分がのろまであると認識していても、実際に必要な時間を把握するのはとても難しいです。普段から、何にどれくらいの時間をかけているのか、意識して把握しましょう。そして自分の実力をきちんと受け入れましょう。
自分の実力を把握しないと、改善策を考えるなどの次のステップには進めません。
3、まわりと比べず、速い人の真似をする。
まわりにあなたより行動の速い人はいますか?もしいるとしたら、あなたはラッキーです。速い人はどんな行動をしているのか、観察してみると面白いです。仲良くなって、どんなマインドで日々の生活をしているのか、教えてもらってもいいでしょう。
例えば、帰宅の準備の速い人を見つけてみてください。何かの集まりがあっても、帰るとなったら、あっという間に身支度を整えて帰宅している人がきっといるはずです。観察して、同じタイミングで動いたり、真似してみましょう。こんなふうに、色々な場面で速い人の動きを真似てみると少しずつ自分も速い人の仲間になれます。
ただ、注意が必要です。まわりの人と比べる事は辞めましょう。自己嫌悪に陥るだけでいい事はひとつもありません。あくまで、真似るだけです。
4、感謝と謝罪は早く言う。
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、鮮度が命です。
小学校の校長先生の挨拶で出てきそうな話ですが、これは大人になってもとても大切です。
他の人は、あなたが考えている以上にこれらを言うタイミングをしっかり見計らっています。簡単そうにみえますが、大人になればなるほど、相手の状況をきちんと把握できているかが問われるので、このタイミングが難しくなってきます。
だからこそ、これを習慣にすると周りが見えてチャンスを見つける目が肥えてきます。そして、自然とこのチャンスを逃さぬよう行動が速くなってきます。
そして嬉しいことに、感謝や謝罪のタイミングだけでなく、さまざまなチャンスを捕まえられるようになりますよ。
5、自分のダメなところを受け入れる。
本当の自分を受け入れて初めて自分を乗り越える対策が考えられるようになります。
自分のこんなところがダメ、あれがダメ、これもダメと、ダメ出しばかりしていてもなかなかダメな部分を治すことはできません。
まずは、自分のダメなところをきちんと受け入れましょう。初めは辛いはずです。遅いより速い方がいいと思うのは当然ですから、受け入れ難いでしょう。
しかし、受け入れ難かったら、もがいてみたらいいのです。へこみたかったら、しっかりへこんだらいいのです。そして、しっかり自分の実力を把握しましょう。
すると、今までダメだと思っていた事が、特徴や癖だと感じられるようになります。
そこで初めて、自分を変える方法が考えられるようになります。自分には、この特徴や癖がある。それなら、どんな工夫が必要か、どんな対策が適しているか、と建設的に思考が進みます。
最後に
速い人を真似ることや、感謝や謝罪のタイミングを見つける事で、周りの人の動きに注意を払うようになります。すると、自然とマイペースな部分が減っていきます。
私は、自分のありのままをきちんと受け入れ、周りの状況を俯瞰して見れるようになった時、自己肯定感が上がったことを実感しました。
今までは、自分という存在が不安でたまりませんでした。今の状況で私の対応は合っているのだろうか、問題なかっただろうか、そんなことばかり考えていました。
そんな私も上記でご紹介した5つの内容を積極的にやった事で、いつしかこの感情は消えていました。今は、自分がこの場に存在している事になんの不安もありません。



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